(1:14) 朝、子供は5時半ごろ目を覚まして母親のところに行ったそうだ。
(その時点ではぼくは起きていない)
ぼくが起きたのは6時半。
起きてすぐ、Eが「ドアを開けようとしている人がいる」と言ってきた。
だいぶ怖がっている様子。
見ると、確かにドアを開けようとする音がする。
Eが窓から確認したところによると、かなり年を取ったおばあさんだった。
危険はないようなので、ドアを開けて話してみた。
自分の部屋がわからなくなったらしい。
かなりボケているようで、らちが明かないので警察に連絡して保護してもらうことにした。
警察からは、その場に引き止めてくださいと言われた。
それで、電話した後でまた外に出て、いろいろと質問をして時間稼ぎをした。
自分の名前は覚えていた。
生年月日を聞いたが思い出せないようなので、「大正ですか、昭和ですか」と聞いてみた。
それで思い出して、昭和17年とのことだった。
(後から考えてみると、大正生まれだともう95歳にはなっているはず)
(まあ、思い出すきっかけにはなったかもしれないが)
(とはいえ、時間稼ぎなので別に正しい答えを得ることに意味があるわけでもない)
住所を聞くと、「○○町、X…」と言っていた。
Xは隣の棟だ。
棟を間違えたということだろう。
そうこうするうちに警察の人が来た。
二人組。
もう身元はわかっている様子。
後は警察に任せて家に戻った。
引き止め中の会話で、一人暮らしという情報を得た。
とても一人で暮らせるような知的能力を持っているようには見えないが…。
(一人暮らしというのが間違いで誰かが面倒を見ているということならいいが、数少ない覚えていることは確かなようなので、その可能性は大きくなさそうだ)
後はいつも通りの日常。
Eが子供を学校に送り、その後出勤。
ぼくは家で論理出勤。
昼食は冷凍食品のパスタ。
5時10分ごろ、子供がデイサービスから帰宅。
Eは5時半ごろ帰宅。
晩ご飯はざるそば。
Eが生麺の五割そば2食分を買ってきたので、ぼくが自分で茹でて冷やしてざるそばにした。
(Eに任せていたらかつてそばだった何かになっていただろう)
とてもおいしい。
普段のスーパーの出来合いの冷やしそばと比べると雲泥の差だ。
(スーパーの出来合いのそば、物によっては0割そばじゃないかというぐらいそばっぽくない)
(もちろんEにはわからない違いだ)
(Eには食べ物の細かい違いがわからない)
(なぜかスパゲティーだけはわかるようで、旅先とかでカプリチョーザ以外のパスタ屋に入ってスパゲティーを食べるとカプリチョーザよりまずいとか言ったりする)
その後はプール。
帰り、スーパーでグリーンティーの粉を購入。
(かき氷用)
夜、ベトナム語単語帳作りを続けようと思ったらQuestをEの部屋に忘れてきていてほぼ何もできなかった。