(20:21) 香港に向かう機内で日記を書いている。
ホテルに荷物を預けて、10時ごろ一旦外に出る。
近くの Vincom Center という大きなショッピングモールに入った。
とりあえず適当な喫茶店で時間をつぶして、そのままショッピングモール内で昼食。
(E が体調がよくないと言うので観光ポイント稼ぎをさぼる口実を得た)
昼食は韓国料理屋。
サムギョプサル的な昼食セットを二つ頼んだ。
一つは豚肉、もう一つは牛肉。
店員さんが小まめに網を替えたり肉を切ったりしてくれた。
お腹いっぱいになった。
満足。
一人600円ぐらい。
午後はまた E のマッサージ。
前回と同じ店。
(別の店に行こうとしたら待ち時間が長かったのであきらめた)
今回は前もって肩に時間をかけてほしいと言っておいたおかげか、前回よりは満足度が高かったようだ。
終わったのは3時。
ホテルに荷物を取りに戻って、Uber で空港まで。
30分ぐらいで着いた。
しかし、それが E には予想外だったようで、しきりに後悔していた。
来たときの感じでは 1時間ぐらいかかったとのこと。
ぼくは測ったわけじゃないからわからないと思ってたけど。
(E はけっこう思い込みが激しい)
(Uber の予測時間も 30 分ぐらいとなっていたが、予測が正確でないと思ったらしい)
(ぼくが何か言っても信用されていなかっただろう)
(やれやれ)
(今日は「村上春樹風」と書くのはやめておく)
(書いているようなものなのでは)
空港で適当に時間をつぶす。
ドンが27万(1400円)ぐらい残っていたので使い切ることにする。
まず、7ドルのマンゴースムージーを買った。
(法外な値段だ)
(ぼくとしてはお金を使い切ることより効用の最大化を目指したいところなのだが)
ぼくは E に、お金が足りなかったら足りない分をカードで払ったらいいんだからそんなにきっちり使おうとする必要はないと言ったのだが、E は信用しない。
お金ならお金、カードならカードで、組み合わせて払うことなんてできるわけがないと言う。
やれやれ。
(略)
(ぼくは、今後「やれやれ」と書くたびに何か書かなければいけないという呪いにかかってしまったのだろうか)
(断ち切りたい)
(断ち切る勇気を出そう)
その後、E が小さなマグロ巻き5つを5ドルで買った。
(これも法外な値段だ)
11,1000ドン残っていたのだが、112,000ドンだと言われた。
どうしよう、という顔をしていたので、ぼくが介入して「残りはカードで」と言った。
無事、1000ドン(50セント)分だけカードで払うことができた。
それを見て E はやっと納得していた。
やれやれ。
E はお金をほぼちょうど使い切って満足そうだった。
ぼくはお金を使い切ることより効用の最大化を目指したいと書いたが、E にとってはお金を使い切ることそれ自体が効用になっているのだろう。
効用を考えて行動すると、「考えることのマイナス効用」まで考えることになったりして、それがまた負荷の増大を招いて… という悪循環になってしまいがちだ。
もっとプリミティブに生きたほうがいいんじゃないだろうか?
(いい近似関数がないかとよく考える)
(自分の効用の最大化を目指すということを目標にすると、人に何かしてあげる場合等に、それがどれだけの確率でどれだけ帰ってくるかという非常に難しい問題を考えなければならなくなる)
(そのため、普段は「関係者の効用」を最大化対象関数にしていて、それが「自分の効用」と大きく外れそうなときだけフォールバックするようにしている)
(その判断は感覚)
(ぼくもやはり感覚に頼る部分がある)
(ではなぜすべての行動を感覚頼りにできないのか)
(まあ、ある程度はしているはず)
(関係者の効用の最大化というアルゴリズムは、それ自体、感覚で対処できないとき用のフォールバックという側面がある)
(そのほか、人間のようにミームを使うこともある)
(この前、フードコートのマクドナルドで食べた後、トレイはマクドナルドに返すようになっているはずのところ、ゴミ箱の上にトレイが1枚あるという状況に出くわして判断に困り、その1枚を自分の分の1枚と合わせて合計2枚をマクドナルドに返したことがある)
(こういう場合、人間は普通自分の分の1枚だけを返すものだという知識をツイッターで得た)
(縄張り意識のようなものがあるらしい)
(そういうわけで、「フードコートのゴミ箱に自分のものでないトレイが置いてあった場合はそれを無視する」というミームをぼくも採用することにした)
(アドホックすぎる)
(本来であれば、人間エミュレーションレイヤーに縄張り意識を実装しなければいけないところ)
(難しそうだ)
(0:34) ホテルに着いた。
途中、空港や電車の無料WiFiでネットをしている間に釣りに引っかかってしまって、訂正をする余裕もなく、可算無限回指摘されてしまった…。
死にたい…。
今後、ネット環境が不安定なときには一切RTをしないという方針にすることを真剣に検討中…。