11/23

(1:58) ツイッターの叔父日記暗号とかいうやつをぼくも見てみて、それでだいぶ時間を使ってしまった。

結局、和文モールス信号のトン・ツー入れ替えということだったようだ。

つまり簡単な換字暗号だったということだが、それでもみんなだいぶ時間を使っていた。

まあ、モールス信号という気づきがなくても解読はできていたと思うけど、それにしても暗号を作る側と解読する側の非対称性(作るのはすぐできるけど解読は難しい)を実感させられた。

換字式なら一瞬で解かれそうなイメージがあったけど、実際は濁点や半濁点、長音などまで入れ替わっていることもあって惑わされてしまった。

 

まあ、明日までには有志の解読が終わっているだろう。

 

今日はまた地球の本屋に。

今回も本屋では買わず、ネットで購入。

「連続講義・デフレと経済政策」を honto で、「経済学に何ができるか - 文明社会の制度的枠組み」を Amazon で購入。

どちらも当たり前の経済学を当たり前に書いたものだ(リフレ幻想にやられた元人間が書いたものではない)。

 

今みたいにリフレ幻想が一部に蔓延している世の中でも、普通に当たり前のことを書いている人はいる。

一部に幻想が蔓延している中での当たり前の本にありがちなことだが、多くの高評価レビューに交じって口汚い低評価レビューがついていたりする。

戦前日本を客観的に書いた本につく右翼の低評価レビューとそっくりだ。

こういうのをメタ的に見るだけでも、経済学が仮にわかっていなかったとしても、どちらがおかしいかというのは推測できるところだ。

(だいたいの場合、口汚いほうが間違っているというのが正しい)

(まあこれは大雑把な考え方で、自分が十分に理解していることについては当てはまらない。「√2が無理数かどうか」という議論なら、無理数だというほうが口汚くても、無理数だというほうが正しいということがわかる)

(まあ、リフレを信奉している人間は、自分が経済を十分に理解していると思っているのだろう)

 

日本の財政が借金まみれだという現実を直視できないから幻想に浸りたいという気持ちはわかる(人間がそうなるのがわかるという意味で、自分の感覚としてわかるという意味ではない)が、それにしても醜悪だ。

 

経済というのはセンスの部分が大きいらしい。

そういえば、S さんも経済についての直感があるほうで、日本の財政について当たり前の心配をしていた。

そのときは「普通にインフレになるんじゃないか」と返した覚えがある。

まあ、税金を上げられないのに金(価値)のばらまきをしている以上は当然の結果だ。

金は無から有を生むことができるが、価値は無から有を生むことができない。

 

しかし、こんな単純なこともわからない人間がいるというのが頭が痛いところだ。

社会保障費が増えるのに税金は増やさないでいいなんてことがあるわけがない。

もっとも、リフレ派の中には本当の底辺の底辺で金持ちからインフレ税を取ることを目標にしているというのもいるだろうけど。

それが実際にどれだけの社会的混乱を引き起こすかもわかっていないのか、それとも「自分の人生は今より悪くなりようがないから混乱してほしい」と思っているのか。

 

まあ、たぶんそういう人は、「悪くなりようがない」と思っていた人生がどこまで悪くなりうるかを実感することになるだろうけど。

それに巻き込まれるというのが情けない。