09/18

(1:04) 今日はプールが開いていない木曜なので、帰りにブックオフに寄ってみた。

寄ってみたとはいっても、会社からも家からもはるかな距離にある場所だ。

徒歩で行くことは考えられない。

 

自殺島の新しいやつとかあいまいみーとかがあればよかったのだが、それらは置いてなかった。

適当に見てみたところ、「クロサギ」という漫画が面白そうで、しかも108円だったので3冊買ってきた。

まだ読んではいない。

 

今日もSICPの翻訳を少し進めた。

まだ第一版の序文の最初のほう。

 

アラビア語は、相変わらずPimsleurを続けている。

いまはレベル1の12課。

各レベルには30課ずつあるので、やっと1/8ぐらいだ。

 

仕事のほうは、あまりやりがいがない。

どうも上司にあまりやる気がない感じだ。

 

最初、こんなぬるい環境にいると自分までぬるくなってしまうんじゃないかと心配したけど、よく考えてみるとぼくは「染まる」ということができない体質だったので関係なかった。

こういう、どこかから引っ張ってきたような考え方をするのはよくないな。

でも、スキルが磨けないというのは大きな問題ではあるけれど…。

 

折を見て、例の N-gram デコードと高次 CRF で何かやってみよう。

アラビア語の発音記号付与が N-gram デコードに向いていなかったのは残念だけど。

CRF が現状で最高性能で、高次にしたらもっとよくなりそうなタスクはないものか…。

 

そういえば、日本語の形態素解析は CRF(MeCab)が最高性能だな。

でも、日本語の場合は単純な CRF じゃなくて、ノードの長さが変わるので、それに高次素性を組み合わせるとなると相当やっかいなことになる。

何かないかな…。

 

話は変わって。

最近、昼休みに「ヒューマン なぜヒトは人間になれたのか」という本を読んでいる。

この本の中で、「えっ」と思う部分があった。

「チンパンジーの利他行動には、相手からの要求が重要なようなんです。ヒトは他人が困っているのを見ると、頼まれなくても自ら進んで助けることがありますが、チンパンジーは相手からの要求があって初めて助けることが多い。…」

「具体的に要求すれば、渡す。でも、そういわれない限りは、まるで何も気が付かないかのように振る舞うんですね。人間から見ると、まったく理解しがたいんですよ。分かっているんだから、率先して貸してあげればいいじゃないかと思うのですけど、チンパンジーはしないんです」 

 びっくりしたのが、「人間から見ると、まったく理解しがたい」というところだ。

ぼくの感覚としては、他人が道具がなくて困っていて、そしてその道具が自分の手元にあったとしても、「率先して貸す」というのは感覚的には出てこない。

そのときに頭が働いていて、人間エミュレーションをする余裕があれば、「必要かどうか聞く」という正しい(であろう)行動にたどり着けるかもしれないが、それは決してビルトインの行動ではない。

ということは、ぼくがそういう場合にちょっと油断して頭を働かせるのを忘れていると、人間に「まったく理解しがたい」と思われてしまうということじゃないか。

そんなんじゃチンパンジーとも共生できないし、そういった脳の構造を持った宇宙人や、ぼくのようなタイプとも理解し合えないじゃないか。

まったく人間は、人間のことしか考えていないものだ。

 

まあ、かといってぼくは今の思考回路を組み換えることはしない予定だ。

「周囲の人間すべてに気を配り、困っている人間がいて、自分がその人間に何かできることがありそうなら自分からアクションを起こす」というのは、「周囲の人間すべてに気を配る」という段階の負荷が高すぎるのでできない。

気づいた範囲でそうするようにしよう。

 

ところで、うちの子供もまるで人間に興味がない。

呼んでもほとんど反応しないし、相変わらずしたいことばかりしている。

 

人間が人間の子供を育てやすいように、アスペにはアスペの子供が育てやすいかというと、そういうことはない。

センサーのある車同士では協調行動がしやすいから、センサーのない車もセンサーのない車同士で協調行動するのがやりやすいだろうと考えるようなものだ。

子供は理性が発達していないから、アスペ同士でも交流の方法がない。

人間は理性の発達前からコミュニケーションのための専用回路を備えている(笑ったら笑い返すなど)が、それが単純に欠けているのだ。

 

人間的な部分がゼロではないだろうというところに期待をかけて(ぼくだってゼロではないし)、せいぜい人間らしく振る舞って、遊んだり笑いかけたりするようにしている。

ほとんど反応はないけど。

それでも、人間的な部分があればそこを使って生きるのが楽に決まっているので、できればそういうところをわずかでも伸ばしてやりたいところだ。