(1:14) 仕事が終わって、予定通り耳鼻咽喉科に行った。
またしても、〈無〉の中にぽつんと耳鼻咽喉科(と薬局)が浮かんでいる。
もちろん駐車場付き。
このあたりの星では、動力付き交通器具を利用しない生身の人間の存在というのは想定されていないんだな…と改めて実感。
やはり喉が腫れているそうだ。
変な機械の変な噴出ガスを吸って、処方箋を書いてもらって、隣の薬局で薬をもらった。
その後、スポーツジムでまた風呂とサウナだけ入って帰宅。
今日は数学やプログラミングの勉強はせず、SICP の翻訳を少しやってみた。
それにしても、つくづく元の訳文がアレだ。
ツイッターでも書いたけど、原文の "For all its power, the computer is a harsh taskmaster." が「その力全てに対して、コンピュータは厳しい親方です。」となっている。
"For all ..." が全然読めていない。
さらに書籍版(こちらは HTML で公開されている)を見てみたら、「その力において計算機は苛酷な仕事師である.」とこちらもダメダメだった。
それにしても、どうしてこんなに英語が読めない人間が翻訳をするのか。
特に、有料で売っている書籍版のほう。
どれだけ高名な計算機科学者か知らないが、英語を読む能力がダメなのに翻訳をするのはよくない。
少なくとも、英語のできる人間とペアでやるとかできないんだろうか。
こういうふうに、ひどい翻訳で日本語の世界で埋もれてしまった良書は数多くある。
前にブログでも書いた「統計学を拓いた異才たち」もそうだ。
外国語を翻訳するということは、コンピュータプログラミングと同じで、専門的なスキルだ。
センスのある人間が訓練を積んではじめてできることだ。
それがないがしろにされているというのが悲しい。
まあ、ぼくは幸いにしてセンスはある(うぬぼれているようだが、"For all ..." の解釈を間違えるほど腐ってはいない)ので、SICP の翻訳はじっくりやってみたいところだ。
でも、ぼくは飽きっぽいので(最近ではイタリア語の勉強をやめてしまった)(これは生存戦略のためでもあるけど)(でも、今はアラビア語をやっているぐらい生存戦略はいい加減だ)(それならイタリア語を再開することもできたのに、アラビア語に行っているのは気まぐれだからとしか言いようがない)、いつまで続くかわからないけど。
そうなったらそうなったで、途中までのやつを誰かに引き継いでもらえたらいいけど。
ところで、今は毎日 1時間ぐらいかけてスペイン語の単語の勉強をしているけれど、これが結構負担だ。
どうしようかなぁと思いつつ、覚えた単語が出てきたり使えたりするとうれしいので、まあぼちぼち続けている。
もうちょっと、ガーッと何かに集中したほうがいいんだろうか。