(0:54) 9連休の最終日。
また運転の練習をしようということで、14:00〜15:00の間カーシェアの車を借りることに。
N駅まで行って帰ってくることにした。
N駅は、地球に比べるとだいぶ小さいけれど、いまいる辺境星の近くではそれなりに大きめのところ。
行きはカーナビに従って無難に行けた。
帰り、曲がる道をひとつ曲がり損ねて、その結果だいぶ狭い道を通るはめになってしまった。
ものすごく不安だったけれど、それでも何とか駐車場に帰れた。
駐車場は平面で、後ろに車止めがある。
E は駐車が苦手なので、なかなかいい感じに止められない。
また、その駐車場は前のほうが低くなっているので、バックするときにアクセルを踏まないといけない。
何回目かの試行で、バックするために E がアクセルを踏み込んだとき。
コンクリートの車止めを越えて後ろに行ってしまった。
あわてて(といっても踏み込みすぎないように気をつけて)E が車を前進させて、また車止めを越えて前に戻す。
そのあたりのタイミングで、近くで見ていた暇そうな老人が来て、手伝おうかと言ってくれた。
それでお願いすると、手際よくちゃんと止めてくれた。
その老人が車の後ろを指さすので見てみると、車止めの後ろのカーシェアの看板の柱(「の」の連続)に車をぶつけてしまっていて、金属部分が少し凹んで塗装が少しはげてしまっていた。
面倒なことになった。
カーシェアの会社に電話で連絡。
すると、修理の間は車が使えなくなるので 2万円徴収するという。
まあ、しかたがない。
それと、警察に連絡しないといけないと。
言われた通り、警察に連絡。
10分以上待って、白バイの警察官が来た。
人当たりのよさそうな(もうちょっと踏み込んで言うと、ちょっと抜けたところがありそうな)女の子だった。
警察官のイメージと違うけど、そういう人のほうがリラックスできていい。
調査が終わって、カーシェア会社に言われた通りに警察署名と電話番号・担当者の名前を聞いて、またカーシェア会社に電話をかけて、保険会社の人とも話をした。
合計 30分以上かかった。
蚊が多いので、だいぶ刺されてしまった。
E は、「あんなところに看板を置いておくのが悪い」「最初の駐車位置そのままでもよかったのに」などとぶつぶつ言っていた。
そもそも、わざわざ警察呼んだりしなくてもいいんじゃないの、とか。
まあ、日本ではこういう処理はちゃんとやるものだからしかたがない。
全体的に、カーシェアの会社も警察官も保険会社も応対が紳士的でよかった。
事故との旨を伝えると、どこも判で押したように「おけがはございませんでしたでしょうか」みたいなことを聞いてくる。
マニュアル社会のありがたみを実感。
地球人(この日記の文脈での地球)は応対が丁寧でいい。
一度、辺境星の現地の生物(高齢)に絡まれるという不幸な事故があったが、その態度の横柄さに熱線銃を携帯していなかったことを後悔した。
(未開の星の探険には必須だろう)
もちろん、辺境星でも若い世代は地球人っぽい。
今日の警察官も、若かったので地球流の応対を身につけていた。
カーシェア会社が保険に入っているので、負担は 2万円だけですみそうだ。
自分の車をぶつけていたら、もっと大きな損害だったところだ。
修理するにしてもお金がかかるし、しなかったら車の市場価値(査定額とかいうやつか?)がだいぶ下がっていたところだろう。
(しても下がると思うけど)
それでも E は 2万円というインパクトにだいぶ凹んでいたようで、予定していた夜の外食をキャンセルして家で食べることになった。
まあ、2万円というのは普通に考えたら人命何人分にもなる天文学的な金額だけど、自動車に関連して何かをしようとすると、いずれにせよそういう天文学的な金額を扱わないといけない。
たとえば、軽にするか普通のにするかだけでも、年間で人が何人も殺せるほどの巨額の差が出る。
自動車に関わるということは、そういう当たり前の感覚を麻痺させないということだ。
恐ろしい話だが、しかたがない…。
さて、明日からはまた仕事だ。
早めに寝よう。