07/31

(23:54) 今日の朝は電器屋に行った。

エアコンとぼくの部屋の照明を買うため。

その前に市役所の出張所に行って妻の外国人登録証の住所書き換えをした。

 

エアコンは、10畳用でダイキンのやつを買った。

フィルター自動洗浄とかはないやつ。

ネットでヨドバシの値段を見て、それをベースに交渉した。

まあまあいい感じに買えてよかった。

それでも絶対的に高いけど。

 

原付といい、エアコンといい、とんでもない値段のものを買い続けている。

10万とかいう天文学的な数字を右から左へと動かしていると、金銭感覚がおかしくなりそうだ。

そういえば、大学に入って一人暮らしして最初に買い物したときも似たような感覚があったな…。

買い物を少し多めにすると、すぐに二千円とか三千円とかいう値段になるけれど、それまで買い物というと漫画ぐらいしかしたことがなかった自分にとって、三千円というのは想像を絶するような大金だった…。

 

っていうか、ぼくはもうすぐ40なのに、こういう金銭感覚じゃいけないのかもしれないな…。

今のままじゃ車を買うなんてとてもできそうにない。

 

車を買うのも、詳しくないとなかなか難しいようだ。

この宇宙(前の星でも今の星でも)は未開なので、車や宇宙船のような巨大な乗り物を買うにあたっては、詳しくないと損をしてしまうような、生き馬の目を抜くような世界のようなのだ。

この宇宙の発展段階では、もっと小さいものは詳しくなくても安心して買えるようだが、車や宇宙船のようなものは完全に規格化されたものが全自動で安価で作られてくるというレベルには達しておらず、そのためもあって中古の市場もあり、複雑なことになっているようだ。

また、この宇宙の住民は、製品に対して外見の多様性を求めるという原始的な段階を脱しておらず、そのためいろいろなものが出回っているようだ。

最近は、ノートパソコンと呼ばれる原始的な電子頭脳に対してはその段階を克服し、MacBook AirMacBook Pro という二つの没個性な外見に落ち着いたらしいが…。

(それ以外のものに対する調査不足の可能性もある)

 

しかも、乗り物は持ち主がメンテナンスをするという旧石器時代の風習が残っているようだ。

自動車というものができてからつい100年程度しかたっていない原始時代だからしかたがないのかもしれないが、それにしても荒唐無稽な習俗だ。

リアル世界の物体の扱いを知らないツイッター界の生物はどうしろというんだ?

 

とりあえず、この宇宙での自動車をめぐるもろもろの複雑さを考えると、車を買うということは難しそうだ。

何かいい方法はないものか…。

 

そういえば、妻は一応ツイッター界の住民じゃなく、またこの宇宙の住民なので、リアルのものを触ってメンテナンスをするということはできるのだろうか?

しかし、この宇宙の住民とはいっても、遺伝的要因か社会的要因か知らないが、一般的に機械類に興味が少なくなるようになりがちなほうのグループに属しているので、それができるかどうかはわからないな。

 

ぼくがトモダチという概念のあるタイプの生き物だったら、そういうつてを頼って相談するということもできたかもしれないが、そういうタイプでもないし…。

はぁ。

 

その後、自転車というこの世界では幼体と老体しか乗らない乗り物に恥ずかしげもなく乗って、イオンモールという巨大建造物に入った。

すき家マクドナルドといった、前の星では大気圏で直接営業していた店舗が、ここではこの巨大建造物の内部に固まっている。

昼食として、妻はすき家の牛丼、ぼくは東大門という店の冷麺を食べた。

 

買い物をしたけれど、米もあるので荷物が重い。

カートを押して駐輪場まで行ったけれど、カートを返却する場所がない。

車がなくて自転車で買い物に行くような最下層民のことが考えられていない。

しかたがないので、車や宇宙船で来ている神々の領域に行ってカートを返却した。

領域侵犯による射殺などはされなかったのでよかった。

 

その後、自転車の空気入れができる場所があったので空気入れを使おうとした。

すると、変な原住民が出てきて何かよくわからないことを言ってきた。

非常に不快な思いをした。

原生する生物に対処する光線銃のようなものでも持ってくればよかった。

 

家に帰ると、子供用のブロックが届いていた。

最近子供は、「あげる」という動作を覚えて、「ちょうだい」と言って手を差し出すと物を渡してくれたりする。

 

さて、明日からは労働だ…。

明日は 9時半ごろに職場に行くことになっている。

しかし、原付がまだ届かないので、自転車か、電車とバスで行かないといけない。

自転車で行ける道かどうかわからないので、とりあえず電車とバスかな…。

早起きしないと。